疲労骨折
疲労骨折はスポーツ障害の一つで、健常な骨に対して同一部位に繰り返し外力が加わることで骨折に至るものである。
病態
・一回では骨折に至らないような外力が同一部位に反復して加わることで、まず微小な骨折を生じ、やがて明らかな骨折に至る。
・若年者(特に10歳代)に多く、練習方法や練習量が変化した後に生じやすい。
・運動時痛や圧痛がみられる。
・発生初期のX線像では、骨折線は明らかでないことが多い。その場合、数週間後に再度X線検査を行う。
・骨折線の他、治癒反応に夜骨硬化像や骨膜反応、仮骨形成の所見がみられる。
・MRI検査や骨シンチグラフィでは初期より所見を認める。
好発部位
・発生部位は競技種目や動作と関連が強い。
・下肢での発生が多く、なかでも脛骨と中足骨での頻度が高い。
肋骨疲労骨折
・第2~9肋骨の肋骨結節から肋骨角の間での発生はゴルフや野球のスイング動作でみられる。
・第1肋骨での発生は剣道やウエイトトレーニングでみられる。
脛骨疲労骨折
・脛骨近位1/3と遠位1/3に好発する疲労骨折は疾走型とよばれ、予後良好である。
・中央1/3での発生は少ないが、跳躍型とよばれ、難治性である。バスケットボールやバレーボールなどでみられる。
・過労性頚部痛との鑑別を要する。
中足骨疲労骨折
・第2および第3中足骨の骨幹部に好発し、陸上競技、バスケットボール、バレーボール、剣道などで多い。行軍骨折ともよばれる。
・第5中足骨の近位骨幹部での発生はジョーンズ骨折とよばれサッカーで多い。
踵骨疲労骨折
・長距離の歩行やランニングで着地の衝撃やアキレス腱の牽引により発生する。
他に、尺骨、腰椎、骨盤、大腿骨、腓骨、足の舟状骨などでもみられる。
治療
・治療は局所安静を保ちながら経過観察をして骨癒合を待つ。
・脛骨跳躍型や第5中足骨などの難治性の部位では手術療法を考慮する。
というのが、整形外科学で学ぶような内容です。
少し小難しくなりましたが、泰然で可能なことは鍼灸を組み合わせることです。
鍼灸は鎮痛効果、治癒促進が狙えます。
じっと待つだけではない方法を選択肢としてありますのでお考えください。
箱根駅伝の時も疲労骨折の話題がありましたね。
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痛みとしびれの専門院 メディカル整体 泰然
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院長 藤原一馬