肘2022.7.28
肘内障という言葉を聞いたことがありますか?
小児の肘が外れた時になるやつです。
小児連れの方を見ると、時々あるのが小児の腕をグーっと引っ張ってグルグルッと回っている姿です。
ダダをこねた小児の腕をグッと引っ張ったり、ブランコのようにぶらぶらさせたり、両手を持ってぐるぐる回して遠心力で喜ばせたり。(見ているとヒヤヒヤして声かけそうになります)
こういった時に橈骨頭が橈骨輪状靭帯から逸脱しかけ、亜脱臼の状態になることを肘内障と言います。
小児の外傷の中で頻度が高いです。
以前、「階段で子どもの両手を持って、ぶら下げたまま上まで上がり続けてから子どもが泣き止まない」と言う相談がありました。
そら痛いでしょうね。
病院の開いていない時期で、どこに行ったら良いのか分からない状態での相談でした。
痛くて泣き疲れたまま運ばれてきました。
患部は疼痛を認めますが、腫脹、発赤、皮下出血などはみられません。
他に神経症状や骨や関節に異常がないか確認します。
痛みをかばうような姿勢になるので、上肢下垂、肘関節軽度屈曲位、前腕回内位、自動運動不能、患肢を反対側の手で押さえてます。
知らないおじさんに触られるのを嫌がるので、なるべく気を落ち着かせて興味のある話題を振って徒手整復に移ります。
回外しながら肘を屈曲させると、橈骨頭部にコクッと整復感を感じて整復されます。
橈骨頭をキチンと押さえることがポイントです。
整復直後から痛みは消失し、自動運動が可能になるので泣き止みます。
驚いてキョトンとしているので、飴ちゃんを渡そうとして、それを取りにくる仕草で確認したり、顔の近くでバイバイさせるなどして動きの確認をします。
通常、整復後は固定の必要はありません。
ただ大人が腕を引くようなことは禁止します。
子どもが求めても断りましょう。
一度外れると何度も繰り返し起きやすくなります。
成長するに従い、骨や靭帯が強く大きくなり外れにくくなります。
気をつけて過ごせば防げますのでご安心ください。
お盆休みのご案内をします。
8月 11日祝日により休診
12日通常診療
13日休診
14日休診
15日休診
となります。
大型連休の方々が12日にご予約集中することが予測されます。
帰省のタイミング、出張からのご帰宅タイミング、単身赴任から帰ってきたタイミング、様々かと思われます。
「子どもや孫が帰ってくるから時間が読めないわ」という方はご予約を見送る場合があります。
時間希望通りにしたい方はお早めにご予約くださいませ。
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痛みとしびれの専門院 メディカル整体 泰然
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院長 藤原一馬