足の骨折

Jones骨折・第5中足骨疲労骨折

写真1:疲労骨折のレントゲン画像

 疲労骨折は、一度の強い衝撃が骨に加わって骨折してしまう通常の骨折とは異なります。
日々のトレーニングで骨に疲労が蓄積した結果として骨が脆くなってしまい、通常では骨が折れないような軽い捻挫や片脚で踏ん張るなどの動作の際に、骨が折れてしまいます。
骨が脆くなっていく過程で、痛みを感じる(前兆)選手もいれば、特に痛みは感じず完全に骨折してしまってから疲労骨折に気付く選手もおります。
疲労骨折の治療は保存療法が原則と考えられていますが、保存療法の場合、スポーツ復帰までの期間が極めて長く、また治療成績も安定していないため、トップアスリートや早期に確実なスポーツ復帰を望む場合は、必ずしも保存療法が第一選択になるとは限りません。

疲労骨折の原因には、トレーニング内容と伴に、アライメント異常(O脚など)などの骨格的問題が関係していますが、骨格的な問題が大きい場合、保存療法によって一時的に治癒したとしても、骨格的問題は改善されないため再発のリスクが残ります。

病院によっては難治性疲労骨折である脛骨跳躍型疲労骨折と第5中足骨疲労骨折に対しては、髄内釘(骨の中にストレスを減らすためのチタン性の補強材)を用いた手術療法を導入して、日本代表のアスリートも含めて多くのスポーツ選手を早期に現場へ復帰させているケースがあります。

第5中足骨は足の外側にある骨ですので、特に体重を足の外側にかけた時に骨にしなりやねじれの力が強くかかります。

そのため、この疲労骨折のリスク因子としては、外側へ荷重しやすい方や固いグラウンドでハードなトレーニングをする事、不適切なシューズの選択など、個体の因子(身体のつくりや足の使い方の癖)と環境の因子が挙げられます。
また、ビタミンやミネラルをはじめとした栄養状態の不良や月経不順なども骨を弱くする要因となります。

この骨折は、難治性骨折で治りにくいと言われております。

その最大の理由は、一度骨が治っても、スポーツ活動を再開するともう一度骨折してしまう事が多いからです。

繰り返しになりますが、疲労骨折は骨への軽いダメージが蓄積する事によって生じますので、骨が一度ついても、疲労が蓄積する要因を取り除かずにスポーツ活動を再開してしまうと、同じ経過の繰り返しとなってしまいます。

特に若い選手にこの骨折は生じやすいですが、若い選手ほど同級生やチームメイトと一緒にプレーできる時間は限られておりますので、疲労骨折が再発するとその治療のためにプレーできない期間は6~12か月と非常に長い期間を要する事もあり、大変な損失となります。

そのため、再発を予防する事がこの骨折の治療の最大の目的となります。

骨にかかる力を分散させ、骨への慢性的なダメージを減らすために、骨の中に金属のスクリューを入れる手術があります。
手術後の復帰期間には個人差もありますが、手術後6週からジョギングを行い、サッカーなどの試合へ出場出来るレベルに回復するには平均2~3ヶ月を要します。

手術をすることで、骨にかかる力を和らげることは出来ますが、個体因子や環境因子の改善も併せて行う事が、この骨折の再発と予防には重要です。

選択肢はあっても、何が得られて、どんなリスクがあるのか、それと向き合うための準備が必要です。

そのためのお手伝いをしますので、ご相談ください。

腰の痛みとしびれの専門院 メディカル整体 泰然

姫路市東辻井2-8-34(ヤマダストアー前、はやし内科と焼き鳥大吉の間)

090-1070-4976

院長 藤原一馬

足関節捻挫

足首を捻挫して痛む。

捻挫はこの図のように、外側の靭帯が引き延ばされるか断裂するようなケースが多いです。

足のくるぶしは内側と外側で高さが違います。

外側の方が低いため、足を踏み外した場合は低い方に負担がかかり捻挫します。

骨と骨とをつなぐバンドのようなものを靭帯と言います。

この靭帯はある程度の柔軟性が必要です。

硬いゴムだと伸ばされた時に損傷します。

柔らかいゴムだと損傷も小さくて済みます。

部分断裂するか、完全断裂するかは捻挫した時の衝撃の大きさにもよります。

靭帯の状態と衝撃のかかり方で損傷も違います。

その大きさにより、治り方も違いが出ます。

痛みの大きさ、腫れ具合、出血具合、可動域制限のチェックをします。

立位で荷重時に痛むのか、歩行はどこまで可能か。

安静が一番大事です。

かといっていつまでも安静にするわけにも行きません。

固定は大切ですが、動かしつつ治していきます。

鍼灸も有効ですし、ガビランも有効です。

皮膚の下の組織にアプローチできる術をどれだけできるか、それでいて修復速度をいかに早めて、キチンと修復させられるか。

初期対応、修復過程、リハビリ過程で力になります。

捻挫したら放っておくよりもすぐにご相談ください。

 

腰の痛みとしびれの専門院 メディカル整体 泰然

姫路市東辻井2-8-34(ヤマダストアー前、はやし内科と焼き鳥大吉の間)

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院長 藤原一馬

2月の始まり

1月はいく

2月はさる

と言われるように、1月が終わるのが早かったですね。

今月も早く感じるのでしょう。

実際28日間しかないので、短くもあります。

年齢を重ねると、余計に早く感じますよね?

それは動作が遅くなる分、時間が早く過ぎるから、と聞いたことがります。

かなりショックでした。

時間の使い方がより上手くなり、テキパキと動いていると勘違いしていたようです。

時間が過ぎるのを早く感じるからこそ、無駄を省き情熱を注げる環境を作るのかもしれませんね。

そこが勿体無く過ごすか、充実したものにできるのかの境界です。

今月も元気に過ごしましょう。

今日は足首の痛みについてです。

足首の動きは爪先立ちか踵歩きのようなイメージがあります。

怪我でいうと捻挫、捻る、ぐねる(造語?)と一般的に言われます。

「捻ったくらいなら早く復帰できる」と期待されます。

スポーツ選手だと捻挫くらいでそんなに休むのか?

休めない。

すぐに復帰したい。

と言われることが多いです。

それは一般的な刷り込みです。

骨が折れると扱いは違う。

ギプスを巻いたり松葉杖をついていたり包帯を見ると周りも気に掛ける。

電車やバスだと座席を譲ってくれたり、困ってることがないか声を掛けてもらったり、心配される。

立場にもよるが、家庭内でもそんな扱いになる。

主婦が怪我をした場合、家事の手伝いを家族がフォローしてくれる。

包帯が外れると、手伝いがなくなる・・・。

なんて話をよく聞きます。

もう動けるやろ?というように。

捻挫だと、周囲に痛みが伝わりにくく分かってもらえてない分、早期に動いてしまうことが多い。

安静期をキチンと取り、治療期、リハビリ期をクリアーした上で復帰してもらいたい。

捻挫を甘くみないでいただきたい。

関節は骨と骨をつなぐ靭帯(バンドのようなもの)の適度なテンションでバランスを取っています。

その靭帯を損傷したということは、部分的に断裂していたり、完全に断裂していたり、傷が入ったままの状態です。

腫れが引いて、痛みが下がってもバンドがゆるゆるだと関節としては正しい動きが取れないことになります。

そのためのリハビリが重要になります。

そのバンドの修復を大事にするために治療や安静期が必要になります。

腫れを早く引かせた李、痛みを早く下げることでキチンと治すのです。

どれが欠けても後々困ることになりますので、捻挫だからといって直ぐに復帰、放っておいても良い、とはなりません。

ご注意ください。

些細なことでもご相談ください。

 

 

腰の痛みとしびれの泰然

東辻井院・メディカル整体泰然

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院長 藤原一馬