凍結肩:中年以降に明らかな原因がなく肩の疼痛と可動域制限が生じる疾患。肩関節の構造物の退行変性により発症するとされる。
運動時に肩の疼痛、安静時痛や夜間痛も出現し、着衣など日常生活動作が困難なことが多い。
急性期は患部の安静、保温、軽度の運動療法、鎮痛薬の内服、注射療法を選択されることが多く、慢性期は運動療法を中心とし可動域の改善を目指す。
泰然では鎮痛薬や注射は処方不可ですので、手技、鍼灸、ガビランなどの組み合わせにより鎮痛、治癒促進作用を狙います。
日常生活指導としては、図のように就寝時は肩の負担が少なくなるようなアドバイスをします。
体操としては有名ですがコッドマン体操(アイロン体操)があります。
アイロンの重さがちょうど良く、アイロンを手に持ちぶら下げて行うことからアイロン体操とも呼ばれました。
肩関節周囲炎:肩関節の疼痛と可動域制限を主徴とする疾患群の総称で、肩峰下滑液包炎、腱板炎、上腕二頭筋長頭炎、石灰沈着炎、五十肩(凍結肩)などを含む。頻度として五十肩が圧倒的に多いため、肩関節周囲炎が五十肩と同義語として使用されることもある。
肩の痛みといっても鑑別が必要で、皆が同じ五十肩ではないことを知っておいてもらいたい。
姫路市東辻井2-8-34(ヤマダストアー前、はやし内科と焼き鳥大吉の間)