ハラノムシ2022.2.4
胃腸風邪が流行しているようです。
皆様、お気をつけください。
お腹の風邪なのでお腹ネタを少し案内します。
お腹のことをハラとも言いますね。
悪さするとハラノムシが・・・なんて言い方することがあります。
ハラノムシには二つの意味があります。
一つは寄生虫のこと。
「腹の虫が収まらない」の、ハラノムシ。
ハラノムシのハラは何か?
腹といってもヘソらのらある腹だけではなく、胸と腹を合わせた胴体の前面を意味します。
胴体は内臓を収めるところで、内臓は「ハラワタ」ともいいます。
「ワタ」は漢字で「腸」、腸には「小腸」と「大腸」があります。
お布団や袢纏(はんてん)、ぬいぐるみなどには綿を詰めますが、やはり「ワタ」です。
ワタには詰め物という意味もあるのです。
解体新書を翻訳した杉田玄白の時代、解剖は腑分けと言われました。
腑の代表は胃の腑、すなわち胃袋です。
フ+ワタ+ワタ=胃袋+小腸+大腸
飲食物を処理する消化管が腹筋に面した内臓であり、人でも獣でも魚でも腹を切り開くと真っ先に見えてくる詰め物です。
ちなみに詰め物には二重の意味があります。
六腑は袋状か管状で、専門的には中空性臓器といわれます。
チューブを消化液・飲食物・排泄物が流動すると、チューブ自体は膨張します。
内部に詰め込む働きがワタの第一義です。
ソーセージはその性質を活用した加工食品です。
内部にものを詰め込んだ六腑は腹を膨張させます。
「満腹でお腹がはち切れそう」
「空腹でお腹と背中がくっつきそう」
と、口にしますが、外部を押し広げる働きが第二義です。
東洋医学では古来より、内臓の数は五臓六腑であると考えられてきました。
消化管は腑のうちの三つで、残る三つは胆嚢と膀胱と三焦(さんしょう)です。
三焦って?
諸説ありますが、リンパ系とみなします。
六腑は体壁寄りの表側の内臓、五臓は六腑というワタに包まれ奥の方に位置する内臓ということになります。
ハラノムシのハラは、寄生虫の多くが棲息する消化管(胃腸)に代表される六腑のことであり、その奥に鎮座する五臓であり、内臓が収まる胴体の前面ということになります。
難しい・・・
本心とは裏腹に、ついつい腹を探りだす。
はじめは腹に収めていたが、だんだん腹が立ってきて、腹に据えかね爆発寸前、とうとう腸が煮えくり返る。
二人の喧嘩の仲裁は腹の据わった大人物。
原因を作った当人は断腸の思いで謝罪する。
何気なく使っている言葉でも様々な意味を持ち、表現方法がたくさんありますね。
正しく使う難しさを感じます。
ケガ人が多く出たり悩みの人を増やしたくないですが、まだまだ悩んでいる方、困っている方はおられます。
どこに相談したらええか分からん、という方の手助けができますように。
施術も同様、痛みを取るだけではなく、健康に過ごすためのお手伝いをします。
そんな自分たちが第一に健康でいられるように。
腰痛以外でも困りごとはお気軽にご相談ください。
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痛みとしびれの専門院 メディカル整体 泰然
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