全骨折の10パーセントを占める頻度の高い骨折です。
交通事故やスポーツにより受傷することが多いです。
鎖骨はS字状であるため、外力は中央1/3部分に集中しやすく、この部分の骨折が70〜80パーセントを占める。
直逹外力による受傷の場合には、神経・血管損傷に注意が必要です。
分娩損傷により、新生児でも鎖骨骨折がみられることがあります。
治療は保存療法として三角巾、鎖骨バンドなどによる外固定が第一選択である。
特に小児では保存療法が原則です。
患児を椅子に座らせて、できるだけ胸を反らせて、重なり合って短縮した骨片を整復します。
そして包帯を使用する8字帯固定法や、専用の鎖骨バンドなどで固定します。
固定期間は乳幼児では2~3週間、小中学生では4~6週間程度で、低年齢児ほど短くてすみます。
しかし成人では骨折部の短縮や粉砕が強いと骨がつかない(偽関節)で痛みや不安定感を生じたり、たとえ骨がついても短縮し変形が残ったままだと痛みや運動制限などの機能障害を生じるおそれがあるため、手術療法を行った方がいい場合もあります。
近年では変形癒合による肩関節機能障害や整容的な問題から、手術療法も多く行われています。
手術では専用のプレートなどで固定をします。
固定している間に骨癒合させるのが狙いです。
どちらもリハビリが必要になります。
肩の動きに制限がかかり、痛みを伴うことがあります。
動きの連動性を高めるように行います。
鎖骨は大した働きをしていなさそうなのに、こういったケガをした後に気づかされます。
肩の動きにめっちゃ関与するやん!
と。
肩は自由度が高いのでよりリハビリが大切ですので。
ご相談ください。
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