夏至
2021年の夏至ということで、少し調べたことを記します。
日の出から日の入りまでの時間がもっとも長い日が夏至です。
いつが夏至かは天文学的に決まり、毎年、6月21日か22日です。
この日を境に、だんだんと日が短くなっていきます。
ちなみに、夏至という日本での名前は、二十四節気という中国の古いこよみから来ています。
「昼の時間が長い」というのは北半球での話で、南半球では同じ日が、もっとも昼の時間が短い日になります。
同じ日本でも、緯度によって微妙に変わります。
例えば東京(緯度35度)だと、夏至の日の昼は14時間34分。札幌(緯度43度)では15時間23分。
北へ行くほど長くなります。
北極圏(緯度66.6度以北)では24時間、太陽が沈みません。いわゆる白夜ですね。
二十四節気は太陽の動きをもとにした暦で、季節を表すのに便利だったため、月の動きをもとにした太陰暦が普通だった時代からよく使われてきました。
1年を24等分して、夏至・冬至の中間の日(昼と夜の長さが同じ日)を春分・秋分とさだめています。
夏至、冬至、春分、秋分という4日間の、さらに中間が、立春、立夏、立秋、立冬。
三重県にある二見興玉神社(ふたみおきたまじんじゃ)では、毎年、夏至祭が行われています。
「お伊勢参りは二見から」といわれ、太陽神・天照大御神(あまてらすおおみかみ)をご祭神とする伊勢神宮へは、二見興玉神社のある二見浦海岸で禊(みそぎ)をしてから参拝するのが、正式な参拝方法なのだとか。
海上には「夫婦岩」があり、夏至の日の前後には、岩の間から朝日がのぼるのを見ることができます。
それがちょうど富士山の方角でもあり、山頂のシルエットと重なって、神々しい一瞬です。
例年の夏至祭では、早朝の3時30分から祭典が始まり、たくさんの参拝者が日の出を拝み、禊行事を行います。
新型コロナウイルス対策によって、色んなことに制限がかかってきましたね。
コロナウイルスだけの話ではないでしょうが、どんな状態でも心と体が健康的にいられますよう、免疫力をアップさせましょう。
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