捻挫とは骨折を伴わない関節包や靭帯の損傷で、関節の生理的範囲を超えて運動が強制されて生じます。
捻挫の中でも頻度の高い足関節靭帯損傷の多くは外側靭帯損傷です。
足関節外側靭帯損傷について
病態
スポーツ活動中や歩行時の段差などで足関節を内側に捻った(内がえしの強制)時に生じます。
足関節周囲は大きな骨がどーんとあるのではなく、いくつかの形や大きさの違った骨で構成されて、それぞれを繋いでいるのが靭帯です。
その靭帯の張力でお城の石垣のようにバランスを保っています。
症状・所見
足関節外側部(外踝の周辺)に腫脹、疼痛、圧痛、皮下出血がみられます。
整形外科などでは、x線像で骨折の有無を確認します。
損傷部位に一致して外踝の前方(前距腓靭帯)や下方(踵腓靭帯)に圧痛がみられます。
関節の不安定性を評価するために、前方引き出しテストと内がえしストレステストを行います。
ストレスをかけられると痛みが増強します。
必要に応じて局所麻酔下でストレスx線撮影(前方引き出しストレス撮影、内がえしストレス撮影)を行うこともある。
初期治療として、受傷直後からRICE(安静、冷却、圧迫、挙上)処置を行い、疼痛や腫脹、出血の軽減を図ります。
保存療法
重症度や経過に応じて、ギプスや足関節装具、テーピングを用いた固定を行い、靭帯の修復を図る。
運動療法は再発予防に重要であり、腓骨筋群トレーニングやバランス訓練、可動域訓練などが行われる。
固定と運動療法は手術療法後の患者にも行う。
1.ギプス固定
重症例ではギプス固定を3~6週間行う。
経過をみてヒール付きの歩行ギプスに変えて荷重を加えていく。
2.足関節装具、テーピング
軽症例では装具やテーピングを用いた固定が行われる。
ギプス固定後や手術後、運動療法中にも用いられる。
3.腓骨筋群トレーニング(ゴムチューブを用いる)
腓骨筋群は外がえしに作用する筋であり、うちがえしの制動に働くため、再発予防に有効である。
以前は固定をガチガチにして、靭帯の補修保全を待ち、それからリハビリとして動かしていくようなことが多かったです。
今は動きを失わないようにしていきます。
固定もするが、固定し過ぎない。
安静にし過ぎない。
それは動かし始めに困るからです。
動くことを想定した治療期間の過ごし方になります。
無茶な運動をするわけでもありません。
必要な刺激を与えることで、捻挫する前よりもパフォーマンスを向上させて現場復帰してもらうためです。
泰然では早期鎮痛、治癒、復帰を目指すため、テクニカ・ガビラン、手技と鍼灸を組み合わせて行います。
初期対応のアイシングと正反対では?と、思われることもあります。
お灸の熱で患部の炎症熱をとるのです。
不思議に思われますが、受けた方も不思議がられます。
一気に鎮痛すると治った!と勘違いをして無茶な動きをしてしまうので、治療院外での行動をコントロールすることも大事になります。
短期目標と長期目標を立てて治療計画をしていきますので、ご安心ください。
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痛みとしびれの専門院 メディカル整体 泰然
姫路市東辻井2-8-34(ヤマダストアー前、はやし内科と焼き鳥大吉の間)
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院長 藤原一馬