えびす2022.1.11
えびすさんといえば、西宮神社ですね。
西宮神社は 福の神として崇敬されている えびす様をおまつりする神社の総本社です。
三連春日造(さんれんかすがづくり)と云う珍しい構造の本殿。
江戸時代寛文三年(一六六三)に四代将軍家綱の寄進になる国宝の本殿は、昭和二十年の空襲により烏有に帰してしまいましたが、昭和三十六年、桧皮葺から銅板葺に変わった他は、ほぼ元通りに復興され、今は銅屋根も古色を帯び、えびすの杜を背景に佇んでいます。
向かって右からが第一殿で、蛭児大神を祀り、中央が第二殿、天照大御神及び 明治初年に大国主大神を配祀、左が第三殿で須佐之男大神を奉斎しています。
天照大御神、蛭児大神、須佐之男大神の三神は日本書紀本文によれば御兄弟の神と言われています。
大国主大神は式内社・大国主西神社が西宮であるとの謂れから、 明治になって配祀されるようになったと考えられます。
また本殿後方一帯の境内えびすの森は、兵庫県指定の天然記念物となっています。
と、ホームページにありました。
十日えびす大祭が終了すると、午前6時を期して表大門(おもてだいもん)が開かれ、外で待っていた参拝者は、一番福を目指して230m離れた本殿へ「走り参り」をします。
これを「開門神事」といい、西宮えびす独特の伝統行事として、江戸時代頃に自然に起こったといわれています。
本殿へ早く到着した順に1番から3番までがその年の「福男」として認定され、「福男」には、認定証・ご神像・副賞そして特別の半被が授与されます。
この福男の走っている映像を見るのが恒例でしたが、近年は新型コロナウイルス感染症の感染拡大予防のため中止されています。
今年は約500人が歩いて参拝することになり、係員の誘導の元ゆっくり見られて良かったと言う意見もあったようです。
来年は開催されると良いですね。
えべっさんといえば、福笹を飾ることで商売繁盛のご利益があると言われています。
えびす様が持っている釣竿を見立てているそうです。
竹は真冬でも青々とした葉をつけ、真っ直ぐに伸びている姿から生命力が強く神秘的なものと考えられていました。
また真冬の厳しい風雪にも耐えられるということで、商売をするうえで訪れる苦難や逆境に耐えられる象徴とされ、商売繁盛の縁起物となっています。
福笹に「吉兆」「小宝」と呼ばれる米俵や小判や鯛などを模した縁起物をつけて持ち帰って飾ると福を授かるとされています。
福笹のほかに「熊手」も縁起物とされています。
熊手は農作業や掃除の時の道具で、ものをかき集めることから「福や金運を集める」として招福の縁起物となりました。
「福實(ザル)」は熊手でかき集めた福や金運をすくい取る意味があります。
かき集めて、すくう。
シンプルですね。
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