腕をあげると痛む。
体の信号ですね。
何をしたか、という部分も大事ですが、どうなっているかも大切です。
肩の関節は体の中でも一番動きのある関節です。
ぐるぐる回せるのは肩のみ。
前からも横からも後ろからも、色んな角度で止めたり動かしたりができるのも特徴です。
よく動く関節なので、固めるには不向きです。
腕もぶら下がったような状態ですので、安静にしようとすると三角巾でつることになります。
腕の重みすら負担になります。
動きがある関節な分、固定はしにくい。
動きを取り戻すようなリハビリ段階も苦労します。
精密な構造な分、治癒過程でもより繊細さが必要になります。
リハビリ期間も長くかかるため、途中で
ざっくり前から上がるからええわ。
服着替えられるからもうええわ。
と、なりがちです。
関節の連動性を取り戻して、痛みが出たより前の状態より良い状態に仕上げようとすると覚悟が必要です。
骨と骨とをつなぐ靭帯と言われるバンドが縮こまったり、緩んだり、切れたり、とトラブルにより不安定さや機能障害が起こります。
靭帯の周辺を取り巻くように付着している筋肉がよく言われるインナーマッスルです。
このインナーマッスルのトレーニングも流行しましたよね。
肩関節の連動を高めるのが狙いです。
肩関節は腕と鎖骨と肩甲骨の動きと関連するのは分かりやすいですが、もう少し大きく広く見ると頸椎や胸椎、肋骨の動きとも関連します。
治療する際はそういった部分も診ます。
そんなところも関係するんやね。
と、よく言われます。
体は繋がりを重視してるため、どこかで不具合が起きてもかばうようになっています。
その崩れた配列やらを修復修繕してあげることで、前より動きやすくもなります。
痛みが下がるだけでなく、パフォーマンスも向上します。
ぜひ、泰然にご相談ください。