膝の痛みの相談が多いです。
変形性膝関節症と診断されたことがある。
水がよく貯まる。
膝関節の内側の軟骨がすり減って傷ができたため炎症を起こしています。
その結果、異常な関節液がたくさん貯まっています。
「膝の水を抜くと『くせ』になると人が言うが大丈夫ですか?」
傷ついた軟骨が治らなければ、また関節液が異常に産出されて腫れてしまいます。
負担のかかり方が変わらなければ何度も繰り返すので、くせになったと感じるのだと思われます。
異常に貯まった関節液は汚い関節液で、軟骨にも良くありません。
抜いて出したほうが早い場合もあります。
膝の関節の軟骨がすり減って破壊され、関節包の内側を被っている滑膜(かつまく)という組織にも炎症が起こり、ここで産出されている滑液(関節液)が異常に産出されて貯留するようになります。
これが水が貯まった状態です。
貯留した関節液は炎症の結果生じたものなので、正常の関節液とは組成が違うため、残された関節軟骨へも悪影響を起こします。
膝に水が貯まると、それ自体関節の動きを制限して、膝の痛みが出たりもします。
膝の水を抜いた後は、せっかく痛い思いをして針を刺したので、関節内の滑膜の炎症を和らげるためにその針を使ってステロイドというホルモンの一種をよく注入します。
これにより滑膜の炎症が鎮静化し、その結果痛みも和らぎます。ただし長期に続けると関節軟骨に悪影響を及ぼしたり、感染の原因を作ることもあり注意が必要です。
また、最近よく使用されている注射薬がヒアルロン酸ナトリウム製剤です。
本来正常の関節液の役割である関節軟骨の表面を保護することや、軟骨の栄養をつかさどることで、軟骨がこれ以上壊されるのを防ぐ作用をもっています。
変形性膝関節症の治療法は、この他に関節への負担を軽減させるために、体重減量が必要です。と、病院で言われることが多いでしょう。
泰然では生活様式の改善も重要だと加えて説明します。
膝関節の安定性を得るために、お尻や股関節周囲、太ももの筋肉の強化も重要です。
痛みを下げるために、鍼灸治療も有効です。
関節液のバランス、体内の水分、循環バランスへのアプローチや鎮痛効果を狙います。
痛い、痛いと悩んでる方がいましたらご紹介ください。